英文契約書の綴じ方|ホッチキス止めとイニシャルサインについて解説

1.英文契約書の綴じ方
日本の契約書では、袋とじをして契印を押すのが一般的です。しかし、英文契約書には印鑑の文化がないため、通常このような処理は行われません。そのため、改ざん防止の手段として、以下のような方法が採用されています。
① ホッチキス止め
契約書をホッチキスで綴じ、ページの追加や差し替えを防ぐ方法です。
② リボン綴じ
契約書に穴を開けてリボンを通し、蝋付けやシールで固定することで改ざんを防ぐ方法です。この方法は、一部の国や外交文書で使用されることがありますが、一般的には用いられていません。
③ 製本
契約書を糊でとめて製本する方法もあります。
④両面印刷、割付印刷
契約書を両面印刷して2ページを1枚にまとめたり、A3用紙を使用してA4の4ページを1枚に集約するなど、1枚の用紙に複数ページを配置する方法があります。この範囲内に収まるページ数であれば、契約書を綴じる作業は不要となります。
2.ホッチキスによる契約書の綴じ方

英文契約書では、日本の契約書のように厳密なとじ方を要求されることはほとんどなく、簡易なホッチキスによる綴じ方がよく用いられます。
その際、ページの差し替えを防ぐため、各ページに契約当事者がイニシャルサインを記入することがよく行われます。イニシャルの記載場所に特に決まりはありませんが、多くの場合、契約書の下部や横の余白部分に記載されます。その具体例を以下に示します。

なお、イニシャルサインは改ざん防止を目的として施されるため、必ずしも契約書の署名者自身が記入する必要はありません。
3.まとめ
英文契約書を作成する際は、日本の契約書のような袋とじ、契印、割印などを施すことなく、簡易な方法を用いるのが一般的です。どの方法を採用するかは、契約相手と調整のうえ、適切な方法を選択することになります。
なお、電子契約を導入すれば、契約書の綴じ方を検討する必要がなくなるだけでなく、遠隔地にいる相手との署名手続きにかかる負担も軽減できます。海外との取引が多い場合は、電子契約の活用を検討するとよいでしょう。
電子契約に関しては、こちらの記事参考にを参考にしてください。
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この記事の著者:加藤達夫(行政書士)
契約書業務を専門とする行政書士。大手企業の法務部門で37年間、契約実務に従事した後に独立。現在は、日本語・英語双方の契約書の作成に対応しています。ベンチャー企業から中小企業まで、幅広い事業者の契約実務をサポート。条文の背景や潜在的なリスクを分かりやすく説明し、実務で使える契約書の作成を心がけています。
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